こんにちは、しなぴーです★
ある日、私の元へこんな相談メッセージが届きました。
フォロワーさんからの相談
iさんからのご相談
突然なのですが、しなぴーさんにご相談があります。
私は看護師2年目なのですが、先日ある疾患で嘔吐を繰り返していた患者さんに胃管を入れることになりました。
その方に『(継続的に)胃管を入れておく気持ち悪さと、胃管を入れたことで取れる気持ち悪さはどっちが大きいの?』と聞かれて困ってしまいました。
私は、『個人差があるのでどちらが良いとは一概に言えませんが、処置をした気持ち悪さの方が強いのであれば、その処置を中止することも出来ますよ』と答えました。
これが正解だったのかとても不安です。
しなぴーさんなら何て答えますか?
この相談文を読んで初めに思ったこと
それは、「この対応、凄い!」でした。
なぜそう思ったのか?
iさんは、現在進行形で苦痛を感じ不安でたまらない患者さんに対して《看護師である自分に出来ること》を具体的に答えることが出来ていたからです。
私なら
「感じ方は人それぞれですし、処置をしてみなければ何とも言えませんもんねぇ。でも嘔吐が無くなれば食道なども荒れにくくなるでしょうし、お口の不快感も減ると思いますよ。」
なーんて感じの返答しかできなかったと思います。
私の返答も内容的にはおかしくないのですが、それよりもiさんの返答の方が的を射ているというか、患者さんの気持ちに一歩近づいた返答だと感じられました。
患者さんの気持ちに近づく
気持に患者さんは
〈処置をするとことによって生じる苦痛〉と〈処置をすることによって取れる苦痛〉
どちらの方がツライのかを知りたい。とおっしゃっています。
しかし、iさんも私も〈気持ち悪さの比較〉に関してはハッキリと答えていません。
それは、苦痛というものは主観的なものなので他者が比較できるものではないからです。
それでも不安で不安で仕方ない状況にいる患者さんは、看護師であるiさんへすがる思いで質問をしたのだと思います。
そんな風に追い詰められている患者さんに対して、私の場合は身体面の変化に注目して返答しています。
しかしiさんは、身体的にも精神的にも〈苦痛を軽減する〉ことにフォーカスして返答しています。
この返しってシンプルなようだけどなかなか出来ないというか、とても大事なことですよね。
自分がしたことが正解だったのか不安になる
相談内容にある『正解だったのか不安』という点に関してですが、こればかりはこの患者さんにしか判断できないことだと思います。
しかし、私がこの患者さんの立場なら、iさんの言葉を心強く感じたと思います。
対象もそれぞれ、疾患も症状もそれぞれな看護において正解不正解を判断することはあまりに難しいことです。
ですが、私はiさんのように患者さんに一歩近づいた声掛けが出来れば、患者さんの不安をほんの少しだけでも減らすことが出来るのではないかと思っています。
私もこんな素敵な対応ができるようになりたいと思いました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。