こんにちは、しなぴーです☆
先日、『介護福祉士さんと看護師の関係について知りたい』とのご質問が寄せられました。
そこで今回は、介護福祉士に限らず【介護部門】のスタッフさん全般についての事を書いていきたいと思います。
介護福祉士は必ず病院にいる?
私が1つ目に働いた病院の規模は大きくありません。ですが、二次救急輪番病院に指定されており手術もありましたので、毎日バタバタとした忙しさがありました。
リハビリ期にある患者さんも多く、介護を必要とする方が多くいらっしゃったのですが、なぜか介護部門がありませんでした。
もしかしたら介護福祉士の資格を持っている方もいらっしゃったのかもしれませんが、その肩書で働いている方はいませんでした。
では、患者さんのケアに当たるのは看護師だけ?
そうではありません。
病棟にはヘルパー資格保持者や特に資格を持っていない看護助手さんがおり、【看護助手】という肩書で働いておられました。
※二次救急とは、入院や手術が必要な症例に対する医療機関
※輪番病院とは、いくつかの病院が当番日を決めて救急を担当すること
看護師と介護スタッフの割合は?
これは病院によってまちまちだとは思いますが、私の記憶が確かならば、一つ目の病院の看護師:看護助手さんの割合は30人:10人くらいだったんじゃないかと思います。ハッキリとした数字を思い出せなくてすみません(-_-;)
こうみると案外多いようにも思えますが、実際はシフト制で勤務に当たっているので、日勤帯のスタッフ数は看護師8人程度:看護助手3人程度でした。
2つ目に就職した病院は療養系の病棟で中心的なケア内容は介護であったため、介護分野のスタッフさんが多く在籍していました。
なぜ【介護分野】と大きなくくりで言ったのかというと、私が働いていた病院の介護スタッフの多くは介護福祉士ではなく、ヘルパーの資格を持っている【ヘルパー】さんだったからです。

こちらの看護師:介護スタッフさんの割合は20人:15人くらいだったと思います。(臨時ヘルパーさん含む)
日勤帯の人数でいうと、看護師8名程度:介護スタッフ5名程度だったかな?
しかし、その中で介護福祉士の資格を持つ方は多くても3人ほどだったと思います。
意外と少ないですよね。書いていて驚きです。
看護助手・ヘルパー・介護福祉士の違いは?
簡単にまとめると・・・
看護助手さんには何も資格を持っていなくてもなれます。
なので、看護学生が看護助手として働くケースがとても多いです。
働きながら現場を知ることができますから、大きな学びがありますもんね。
次に、ヘルパーさんですが、ヘルパーさんとして働くには認定資格を持っていないといけません。
この資格にも級などがあるので、詳しいことはレッツGoogle(^_−)−☆
そして、介護福祉士。
介護福祉士さんとして働くためには国家資格が必要です。
介護福祉士さんになる道は大きく分けて3つほどあるようです。
- 介護福祉士実務経験ルート
- 福祉系高校ルート
- 養成施設ルート
こちらも詳しいことはレッツGoogle(^_−)−☆
看護助手と介護スタッフの仕事内容の違いは?
1つ目の病院の看護助手さんの仕事内容は
- 環境整備
- リネン類の管理
- 配茶
- 配下膳
- ベッドの作成と掃除
- ごみの回収
- 保清
などで、どれも看護師と共同で行っていました。
2つ目の病院の介護スタッフさんの仕事内容は
- 上記の看護助手さんの仕事
- おむつ交換
- 体位変換
- 食事介助
- 内服薬の与薬
- 体重測定
などが含まれていました。
実際の介護福祉士さんと看護師の関わりは?
いよいよ本題です。
二つ目の病院では寝たきり患者さんが多い病院だったので、介護士さんたちの力が発揮されている場面が多くありました。
ケアの中心は【生活面の援助】であったため、医療ケアは私達看護師が。その他の全般的なケアは介護士さんが主体となって行っていました。
患者さんの食事の好みやちょっとした体の変化に関しては看護師よりも介護士さんの方がよく知ってるなんてことは多々ありましたし
そんな観察眼にこれまで何度も助けられてきました。
介護スタッフVS看護師!?
そんな図が実際に存在するのかというと……
あると言えばあるかなぁ
特に療養型の病院は介護がケアの中心となるため、介護士さんたちの発言権は大きいと感じました。
そのため、看護師サイドの意見と介護士サイドの意見とが食い違うことは多々ありました。
だからと言ってケンカのように【対立】までしている現場は見たことがありません。
看護師が患者さんを看る目と、介護士さんたちが患者さんを見る目。
そこには確かに違いもあります。
もし対立が起こるとすれば、それは職業別というよりも個人の考え方によって【仕事上の意見の違い】が発生する場合だと思います。

仕事をする上で意見を交換し合うことはとても大切なことだと思います。
それが自分の意見とは違うものでも、まずは相手の話を聞くことが出来るようになりたいと常々思っています。
実は意外と知らない介護の世界
実は【介護福祉士】に限定した記事を書けなかった理由があります。
それは

という理由からでございました。(-_-;)
どのスタッフが准看護師でどのスタッフが正看護師かは知っているのに、こと介護部門になるとそれが全く分からない・・・
自分の中に「色々聞きすぎると嫌な気持ちになるんじゃないかな」っていうストッパーがあるもんで、なかなか踏み込んで聞いてこなかったことを今ちょっと悔やんいます。
なんだか申し訳ない限りです!
介護スタッフの立ち位置とは?
実際のところ【業務内容】だけで考えてみると、介護スタッフに出来ることは看護師にもでき、看護師が出来ることは医師にもできます。
こう書くと、いかにも医師が一番上で介護スタッフが一番下みたいに見えますよね。
でも私は、決して縦並びではないと思っています。
医師にはない視点を看護師は持っていると思いますし、看護師には出来ない関わりが介護スタッフには出来ると思います。
それぞれの職種がそれぞれの力を発揮して、多角的にアプローチする。それが患者さんにとって最大のメリットにつながると思います。
医療福祉従事者みんなが同じ目標を目指しケアに当たる。
それが出来ればベストだと思っています。
患者さんにとって介護スタッフさんとは
病院によりけりですが、ナースコール対応をしてくれるのも基本的には介護スタッフさんたちです。
患者さんが助けを必要としてナースコールを押したとき、いち早くベッドサイドに駆けつけてくれる。
患者さんの一番近くにいて、頼りになり得る存在。
それが介護スタッフさんだと思います。
逆に患者さんに近すぎて、細々とした頼まれごとをしたりなんてこともあって精神的苦労も多い仕事だとも思います(;^_^)
でも、そこのところをうまく対応しながらも患者さんと深い信頼関係を気付いていく介護スタッフさん。
見習うべき存在だと思います。

今日も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました☆